床下システムの役目と特徴
床下システムの役目
夏に、日射・外気温度によって大地が暖められます。
その熱は地中に蓄えられるのですが、四季がありますから、
冬に向かっていき、外気温度が下がるにつれて、大地の表面が冷やされていきます。
基礎の外側に断熱材を施工し、床下を室内と同じ環境にしても、建物の外の地面から「冷温度」が伝わってきます。
せっかく、基礎下に地中熱があるのに、それを外から冷やそうとするのです。これを防ぐのが「床下システム」です。
床下システムの特徴
「床下システム」は「パイプとファンの組み合わせ」による簡単なシステムです。
簡単なシステムですから、メンテナンスもほとんど不要ですし、使用電気代も安くすみます。
床下システムは本来「夏場、床下空間の相対湿度を上げないために、
床下の空気を吸い上げる」ことを目的に設置されました。
それを、床下システム内の空気の流れを逆転させることによって、
今度は2階天井付近に溜まっている熱気を床下へ放出する役目を持つことになりました。
2階天井付近に溜まっている熱気は全く利用できません。つまり、捨てられてしまうだけの熱です。
その捨てられてしまう熱を再利用するのが「床下システム」です。
この熱(日射によって得た熱・人間の生活によって出る熱)を床下システムに吸い込み、床下へ放出します。
そして、この熱が床下の基礎コンクリートに蓄えられ、その熱によって、
建物の外の地面から「冷温度」が伝わってくるのを防ぐのです。
「それでは、地中の熱は、基礎コンクリートから地中に放熱されたものが溜まっているのでは?」と
疑問に思われる方もいらっしゃいます。
床下システムは「溜まった熱」を床下に放出するだけですから、建物下の地中全てを暖め続ける程の熱は運べません。
建物下の膨大な土を暖め続けるには膨大な熱量が必要になります。
「床下システム」は、外からの冷え込みを防ぐ働きを持っています。
冷え込みを防ぐ程度の熱しか供給できませんから、「すでに冷え込んでしまった」地中を暖めなおすことはできません。
そのため、床下システムが【冬】モードになるのは、これから冬に向かう9月10日からが【冬】モードスタートです。
床下システムの図
下図は床下システムをわかりやすく図示したものです。
この「床下システム」が設置されて、ようやく「地熱利用」が可能になります。
こののシステムは、夏モードでは、床下の空気を吸い上げます。これによって、床下の相対湿度が上がるのを防ぐことができます。




