地熱住宅の概念

「地熱住宅」とは?

「地熱住宅」の地熱は、マグマの熱ではありません。太陽熱がもとになっています。

ポイント1

「地熱」は太陽熱エネルギーが地中に蓄えられているものです。

ポイント2

夏の「高温・日射」熱が地中に蓄えられ、それが伝わって、建物下地中も冬場は暖かいのです。
その暖かさを利用し、冬になっても建物下地中が冷え込まない工夫をしているのが「地熱住宅」です。

ポイント3

床下は「室内」と考えます。今までの住宅は、床下換気口があるので、床下は外気がそのまま入り込みます。
冬になれば当然床下が冬になります。建物下地中を冷やさないために、床下空間は室内と考えます。
したがって、基礎にも外断熱施工します。床下は室内ですから、土台の防蟻処理も化学物質は使用禁止です。
自然素材の「ヒバ油」と「木酢液」を使用します。

ポイント4

地中を冷やさないために、床下を室内としても、その上にある建物が冷え込んでしまうと効果がなくなります。
したがって、建物は「外断熱+高気密」住宅にしなければなりません。
また、断熱的に弱い窓は、高気密・高断熱サッシが絶対必要です。
これは、外気の影響を受けない室内温熱環境を実現するためです。

ポイント5

「アイヌのチセ住宅」の場合、冬になるにつれ、建物下地中熱を冷えこまさない工夫として、
床作り※1と、アイヌの掟(1年中土間でチョロチョロと少しだけ薪を燃やし続けること)※2を、実施していました。
地熱住宅では、床下で火を燃やすことはできないので、下記の工夫をしています。

※1 基礎外断熱(基礎にも外側に断熱施工します)
※2 床下システム(家の中の廃熱を利用します)

上の写真は「アイヌの掟」です。土間で1年中チョロチョロと薪を燃やしていました。
冬になってもチョロチョロしか燃やしません。たくさん薪を燃やすと、その熱により断熱材(雪)が溶けてしまうからです。

上図は、地熱住宅を実際に測定したデーターをわかりやすく図に表したものです。
外気温度に比べて室内温度が高いのは【高断熱・高気密住宅】ですから当たり前です。

注目していただきたいのは家全体の温度差が非常に少ないこと。
建物の地中は外気温度が低くても地下5mから安定した温度であること、これが「地熱利用」です。

また、外気温度がマイナス2.9℃でも、室内は18℃前後になっています。
建物下が冷え込まない状態であることがおわかりになると思います。
しかし、建物を「外断熱+高気密」にしただけでは、このように「地熱利用」することはできません。