外断熱工法

外断熱工法の特徴

外断熱とは?

家づくりにおいて今までの断熱方法はグラスウールなどの断熱材を外壁と内壁の壁空洞に入れる「内断熱」でした。
現在も90%以上がこの「内断熱」を採用しています。
これに対して、壁空洞を確保しつつ、柱の外側に板状の断熱材を途切れることなく張り詰めるのが「外断熱」です。

内断熱と外断熱の比較

日本の伝統的な工法である在来軸組工法の「内断熱」と「外断熱」の比較です。

  内断熱(充墳断熱) 外断熱(外張断熱)
断熱部(床・壁) 柱と柱の間 柱の外側
断熱部(屋根) 天井 屋根
断熱部(基礎) 基礎
断熱材 グラスウール他 ポリスチレンフォーム・ウレタン他
普及程度(日本) 圧倒的多数 極少数
普及程度(スウェーデン) 1970年代まで 近年は全て
断熱の連続性 柱や土台などの構造体で途切れる 基礎から屋根まで途切れずすっぽり断熱
壁体内通気 なし あり(当社では積極的に確保)
断熱性能 低い 高い
気密性能 低い 高い
蓄熱性能 低い 高い
床下湿度 高い 低い
梅雨時室内湿度 高い 低い
梅雨時木部湿度 高い 低い
冬季室内湿度 乾燥 正常
冬季木部湿度 乾燥 正常
換気効率 低い 高い
快適温度帯 夏季低め・冬季高め 夏季高め・冬季低め
地中温度利用 不可能 可能
温度差
省エネ性 低い 高い
耐久性 低い 高い
施工性 安易 熟練が必要
日本独自の外断熱

四季がある日本の風土で、どの季節にも対応できる家づくりはとても難しいものでしたが、
この問題を解決できたのは外断熱工法でした。
伝統の知恵の結晶である日本古来の木造在来工法の家に、
北欧の知恵である外断熱を取り入れて日本独自の外断熱を生み出しました。
この外断熱工法は、夏のための開放系の家(日本の住宅)冬のための閉鎖系の家(北欧の住宅)とを両立して、
長持ちする家を造りだしたのです。
これからの21世紀の「木造在来工法の外断熱住宅」が主流になっていくでしょう。

日本住宅と北欧住宅の比較
広い開口部で自然と一体となる 厳しい自然から身を守るシェルター
内と外の境があいまい 内と外を明確に区切る
寒さの中で暖を採る(採暖=暖房機で温かさを感じる) 寒さを入れず家中を一定温度以上に保つ(暖房=暖かい房)
人がいる時・場所・起きているときのみ暖を採る
【暖房温度が高い】
【温度差大】
【押入の隅た壁の中で結露】
【乾燥】
家全体の温度を下げない程度、わずかに一冬中連続的に暖房
【暖房温度が低い】
【温度差小】
【結露しない】
【乾燥しない】
梅雨には結露と共存しながら梅雨明けにあらゆる方向へ放湿
【木部の腐朽を防ぐための通気の工夫が発達】
【木部の湿度を吸放出するのに適した接合技術の発達】
夏乾燥風土のため結露の問題なし
冬の防湿は温度が下がる前に気密層で湿度を遮断する
【気密層の発達】
【低温の空間をつくらない】
換気は温度と湿度の内と外との区別をなくすためのもの
【多量であることが大切】
【風通しが最も重要】
換気は必要最小限熱ロスを少なくして、効率よく行うもの
【外気の、取入れ場所・通る経路・排出場所が問題】
【外気の取込み時、フィルターや空気清浄機を通せ、子熱・子冷ができる(熱交換器)】
昔の土間床の保湿・保冷力  
長い軒の出やヨシズなどによる日除け
茅茸き屋根の輻射熱遮蔽性